Rionaの日記

イギリスで現地就職した経理女子が日本社会に物申す

効率的に働く? イギリスと日本の働き方の違い①

もし、読者の方がイギリスでの就職活動について知りたいと思いこのブログを訪ねてくださってのであれば、残念ながらあまりお役には立てないと思います。

 

私はもともと今の会社の日本法人で働いており、履歴書上は転職ですが実質社内異動です。

 

とはいえ、やはり日本法人は完全に退職してしまったので、法律上は完全に現地雇用になります。保険や年金は現地の制度に加入。日本企業からの駐在員のようなロンドンの中心地でのキラキラ生活からは程遠く、田舎のアパートでスーパーの安売りと家計簿とにらめっこするのが日課です。

 

さて、今回は働き方の違いについて一筆してみようかと思います。

他社には当てはまらないところが多くあるとは思いますが、とはいえ同じカルチャーを有する企業内でのイギリス法人と日本法人の比較なので、ある程度国の比較に飛躍させても差し支えないのかなと思っております。

 

 

日本に比べ、イギリスは非常にフレキシブルで働きやすいと感じます。

 

リモートワークが非常に浸透していて、子供が熱を出した、今日は雪☃みたいな理由で出勤してこない人が多数います。

出張が多い役職の人になると、会社に来る日のほうが少ないのでDirector レベルでさえ机もオフィスもない。出勤すると空きスペースを適当に使って仕事をしています。

実際、会社休むほどではないがちょっと体調が悪い、宅急便が来る、みたいな日に家で快適な環境で仕事ができるのはものすごくストレス軽減になります。

 

 

そして、私がそれ以上に良いと感じるのは時間感覚のフレキシブルさです。

 

まずタイムカードがない。そして定時がない。

(少なくとも契約書には書いてない。同僚に聞くと、たぶん17時くらい?みたいな曖昧な返事がもらえるし、人によって答えが違う(笑))

 

リモートワーク自体は、日本でも環境を整えること自体は難しくありません。デスクトップからラップトップのPCに変え、適切なVPNを設定すればよいだけのお話。実際導入している日本企業も増えつつあると思います。

しかし、それが浸透しづらい理由としては、なんとなく「定時内は会社にとどまらなければいけない」というプレッシャーがあるからに他ならないのでしょうか。

 

 

では日本でも即時タイムカードを廃止すべきか、と聞かれれば

そうもいかない。

 

日本におけるタイムカードは、ついつい働き過ぎてしまう日本人にとってはオーバーワークを防ぎ、適切な残業代を支給するための重要な手段であります。

 

結論としては経営者が不当に長時間労働をさせがちな ”ブラック企業”体質を克服した企業から順次フレキシブルな環境を広げていき、近い将来そんな自由な働き方が普通になればいいなと思います。